FXの魅力としては、24時間取引できる点にあります。
例えば、株式市場の場合は日中しか取引できないのとは違って、より幅広い時間に取引できる点が魅力的です。
ただ、取引できない時間帯があるのも事実です。
では、XMではどの時間帯に取引できるのでしょうか?
ここでは、XMにおける取引時間について紹介します。
目次
表示時間が違うのはなぜ?
まずはじめに、初歩的なところとしてXMの表示時間が異なる点について解説します。
普段当たり前のように捉えている時間ですが、そのルールが厳格に規定されています。
全世界の標準となっているのが、グリニッジ標準時です。
グリニッジ標準時とは、イギリス郊外のグリニッジ天文台を通過するグリニッジ子午線(経度0度)をベーとした、世界の標準となる時間のことを指します。
グリニッジ標準時のことをGMTと略しているのですが、日本はGMT+9であり、グリニッジ標準時から9時間の時差があることを示しています。
XMの根拠地は、キプロスにあってキプロスのGMTは+2となっているので、この時間がXM上で表示されているのです。
よって、日本からすれば7時間の時差があるという事になります。
サマータイムに注意
営業時間を知る上で、予備知識として知っておきたいのがサマータイムです。
日本でも、一時期導入に向けて議論が進み、過去導入していた時期もあったのですが、まだ実現に至っていません。
サマータイムとは夏時間とも呼ばれていますが、日の出時刻が早まる3月~11月において、時計の針を1時間進めて太陽の出ている時間帯を有効に利用することを目的して導入されています。
主に欧米を中心に導入されており、アメリカではデイライト・セービング(Daylight Saving Time(DST)と呼ばれています。
太陽光を有効活用する時間制度という意味があり、当たり前のように普及しています。
主な国のサマータイムの期間は、以下のようになっています。
- アメリカ、カナダ、メキシコ:3月の第2日曜日午前2時~11月第1日曜日午前2時
- ヨーロッパ各国:3月最終日曜日午前1時~10月最終日曜日午前1時
- オーストラリア:10月最終日曜日午前2時~翌年3月最終日曜日午前3時
- ニュージーランド:9月最終日曜日午前2時~翌年4月第1日曜日午前3時
ここで注意したいのは、同じ国の中でもサマータイムを採用していない州があるという点です。
例えば、アメリカではカルフォルニア州では導入しているのに対し、隣のアリゾナ州では導入しておらず、移動する際には都度時計の設定を変更しなければなりません。
日本ではまず考えられないですよね。
FX取引においても、サマータイムが導入されており密接に関わるので良く理解して取引しましょう。
XMの取引時間は?
では、XMの取引時間はどのようになっているのでしょうかの?
サマータイム | 月曜日06:05~土曜日05:50 | 月曜日00:05~土曜日23:50 |
冬時間 | 月曜日07:05~土曜日06:50 | 月曜日00:05~土曜日23:50 |
サマータイムとそれ以外で時間が変化しています。
サマータイムと冬時間の期間は、以下のように定義されています。
- 夏時間:3月の最終日曜日午前1時~10月の最終日曜日午前1時まで
- 冬時間:10月の最終日曜日午前2時~3月最終日日曜日午前1時まで
また、土曜早朝から月曜朝までの時間帯は取引することができません。
為替市場は、通常平日24時間以外にも中東の一部の国で土日に取引が行われています。
ただ、全体に占める取引高が非常に少なく流動性が低いために、マーケットの参加者がほとんどいません。
これもあって、XMを含めて殆どのFX取引所では基本的に土日の取引はできず、価格の配信もしていないのです。
取引時間外には注文や決済はできない
当たり前に感じるかもしれませんが、取引時間外には注文や決済を行うことができません。
指値と逆指値を入れておくことで、本来は指値に指定した値で利確、逆指値に指定した値で損切りを自動で行いますが、XMの取引時間外の場合は決済されることがないのです。
取引できないタイミングでも相場が動くことがある
週末の取引時間外でも、わずかながらに市場は動いています。
また、週末に大きなイベントや事故などが発生すると、取引時間外に大きく市場が動くことがあります。
日本では、例えば国政選挙で大きく政局が動くなどがあると、変動が発生する場合もあるのです。
XMにおいては、月曜日の取引開始時のレートで約定するために、例えば週末にポジションを持ち越すと月曜日の早朝に相場が動き出した際に、設定していた損切り位置よりもマイナス方向に大きく離れたら、そのまま損切りという形となってしまいます。
よって、明らかに大きな変動が予測される場合は、金曜の時点で決済するというのも有効的です。
また、大きなイベントがない場合でも、チャートに変動が見られることがあります。
この場合、金曜の最終時点と月曜のスタート時点でチャートに穴が空いたような動きを見せます。
この事を窓あきと呼ぶのが一般的ですが、この窓あきについては基本的に自然と埋まって元のチャートに戻っていくのです。
このままでは損失が出るかも…と思って、慌てて決済せずに、そのまま元通りのチャートに戻るのを待つほうが得策ですよ。
開始時間と終了時間の僅かな未取引時間帯にも注意
非常に細かな点となりますが、以下時間帯は市場がオープンしているにも関わらず取引できません。
- 月曜日の7時00分~7時05分(夏時間は6時00分~6時05分)の5分間
- 土曜日の6時50分~7時00分(夏時間は5時50分~6時00分)の10分間
このタイミングで大きな値動きがあると、取引したくても取引できないので注意してください。
各国の市場が開いている時間は?
FXは24時間取引できるわけですが、これは各国の市場がオープンしている時間帯が時差によってずれているため、取引できるのです。
例えば、日本を始めとしてアジア各国は9時から17時辺りまで市場がオープンしています。
オセアニア地区のウェリントンやシドニーは、日本時間で朝5時に市場がオープンしますし、日本の市場がクローズする17時あたりにはフランクフルト、チューリッヒ、ロンドン市場が開きます。
そして、最も大きなNY市場は21時あたりからオープンして、朝7時まで取引できます。
このように、全世界の市場をトータルすると、24時間いつでもどこかの市場がオープンしているので、いつでも取引できるのです。
祝日なども取引できる?
日本では、ゴールデンウィークは大型連休である反面、金融機関は休業するので不便ですよね。
ただ、ゴールデンウィークは日本独自の祝日なので、XMを始めとしたFX取引所は通常営業しています。
ただ、XMの日本語サポートだけは、期間中は休業となるので注意が必要です。
また、世界的に見るとクリスマスの日は休業するのが一般的で、クリスマスイブは早い段階で取引ができなくなります。
さらに、元日は取引ができずに、大晦日となる12月31日は早い閉場となります。
他では、各国の祝日にはその国の市場はクローズとなるのですが、取引自体は行うことが可能です。
まとめ
XMでは、土日を除いて基本的に24時間いつでも取引ができます。
ただ、土日もわずかながら市場は動いているので、思わぬ損失を出す可能性があります。
また、日本ではなかなか馴染みがないサマータイムにも要注意です。
その点も加味して、取引戦略を練ることをおすすめします。