FXにおいて、ポジションを持っておくだけで手軽に利益を上げる取引方法があるのをご存知でしょうか?
それが、スワップポイントを得る方法です。
もちろん、利益を上げるためにはコツが必要なのですが、それでも他の取引と違って何もしないで良いというのが魅力的です。
では、XMではスワップポイントをどれだけ得ることができるのでしょうか?
ここでは、スワップポイントの基礎を解説するとともに、XMにおけるスワップポイントの攻略法を紹介します。
目次
そもそもスワップポイントとは?
日本では、長く不景気が続いており国としてもゼロ金利政策どころかマイナス金利を継続させています。
銀行にお金を預けていても、雀の涙のような金利しか得ることができず、全くメリットがない状況と言えます。
一方で、発展途上国であるトルコ、メキシコ、南アフリカなどではとても高い金利水準を引いています。
例えば、日本のように超低金利の国の通貨を売り、金利水準が高い国の通貨を買うことで、スワップポイントと呼ばれる金利差調整分を得ることができます。
2カ国間の金利差によって発生する利益のことを指し、低金利の通貨を購入して、高金利の国の通貨を売ることによって、金利差分のスワップポイントの支払う必要があります。
スワップポイントと呼ばれる収益ポジションを決済するまで毎日継続して獲得することが可能です。具体例として、日本円を売って高金利通貨であるメキシコペソを買うと、日本の政策金利が0.1%程度であるのに対して、メキシコは7.25%と高水準です。
両国の間には、なんと7%以上の金利差があるために、ポジションを建てている間はスワップポイントをずっと受け取ることができます。
実際のスワップポイントは政策金利の差と完全一致しているわけではなく、FX取引所によっても数値に違いがあるのが実情です
スワップポイントを狙うメリットは?
スワップポイントを狙って取引するメリットとしては、やはりポジションを保有するだけで利益を得ることができる点にあります。
スワップポイントは、ポジションを保有しているだけで毎日発生します。
プラスのスワップポイントの取引を維持するだけで、ポジション保有中はプラスの収益がずっと発生ることになります。
取引メソッドなどあまり考えることなく、ただキープするだけですので手間は少ないのが魅力的です。
売買益を狙っていく場合は、チャートや経済ニュースから価格予想を行って、注文を適宜発注する必要があります。
これはかなり大変なことであり、スワップポイントよりも大きな利益を狙える可能性がある反面、取引に時間を確保できない人にとってスワップポイントはとても魅力的な取引方法です。
スワップポイントの収益は、どんなに頑張っても一日で数百円程度と決して大きな額ではありません。
そのため、売買益を狙った裁量取引よりは精神的な負担を軽減することができます。
しっかりリスクヘッジした上で取引すれば、ポジションを持っていても気になることがない点も良いですね。
他にも、大きな利益を狙ってしまうと、欲が発生して感情をコントロールするのは至難なものです。
スワップポイントの場合、毎日コツコツ利益を積み上げる方法と割り切れるので、欲に負けて異常な取引をしてしまうリスクも低減できます。
通常、外貨預金ではレバレッジをかけることはできないのですが、FXにおいてはレバレッジをかけて少ない資金で大きなスワップポイントを狙うことも可能です。
手元の資金以上の金額を取引可能なレバレッジは、資金管理ができない方にとってはリスクとなりえますが、低レバレッジを心掛けて無理せず取引できる場合においては、魅力的な方法と言えます。
スワップポイントのデメリットは?
スワップポイントは、一見するとメリットばかりのように思えますが、デメリットも存在しています。
最も大きなデメリットとしては、高金利通貨ならではの価格変動が挙げられます。
スワップポイントが高い通貨ペアでは、独特の価格変動をする傾向にあります。
イメージとしては、他の通貨が細かな値動きをするのに対して、高金利を設定している通貨はあまり値動きがなく、チャートを見ていてもフラットな形を示す場合が多いです。
ただ、政治情勢や経済情勢が不安定な国が多く、その影響がダイレクトに相場に反映されます。
ドルや円、ユーロなど世界的にも取引高の多い通貨では、株価のように下落し続けたり上昇し続けることはまずありません。
長いトレンドで見れば一定の価格帯で動いている場合がありますが、高金利通貨の場合は数年単位で下落し続けるということもあるのです。
過去の例として、トルコリラ円では2008年は1トルコリラ=90円前後だったのに対して、2020年1月は1トルコリラ=18円で推移するなど、大きな下落傾向を示しています。
このような高金利通貨特有の為替変動も念頭に入れて、リスクを管理することが重要になります。
他では、マイナススワップポイントもある点に注意が必要です。
低金利の通貨を買って高金利の通貨を売る場合においては、マイナスのスワップポイントが発生することになります。
世界各国の金利情勢は変動する傾向にあって、近年各国の中央銀行は政策金利を引き下げる傾向があります。
数年単位でポジションを保有することを想定している場合、金利動向に注視することが重要です。
また、一般的にFXトレードの利益である売買差益と同様に、スワップポイントで得た収益も課税対象となってしまいます。
XMにおけるスワップポイントは?
XMでも、スワップポイントによる利益を得ることができます。
ここでは、実際に利益を得る方法などを紹介します。
スワップ計算機がある
XMでも、当然スワップポイントを得ることが可能ですが、具体的にどれくらいポイントを得ることができるかが気になりますよね。
そこで、XMではスワップ計算機という機能があります。
基本通貨や口座タイプ、ロット数などを入力するだけで、通貨間のスワップを計算してどの程度の利益を出すことができるかがシミュレーション可能です。
取引する前に、しっかりチェックしてポジションを持つことをおすすめします。
MT4でもチェック可能
XMでは、スワップポイントをMT4でも確認できます。
確認する方法は、メタトレーダーのウインドウ上部の「表示」を選択します。
クリックすると通貨ペアリストが表示されるで、スワップポイントを確認したい通貨ペアを選択して、右側にある「設定」をクリックしてください。
選択した通貨ペアの取引条件が表示されるので、下の方に買いスワップ、売りスワップのスワップポイントが表示されます。
ただ、あくまでも目安となっていて、実際に保有しているロットなどでスワップポイントが変化するので、あくまでも目安にしておきましょう。
スワップポイントはいつ付与される?
スワップポイントは、基本的には日割りで加算される仕組みとなっています。
1日のうちにポジションを決済した場合はスワップポイントは加算されないのですが、日をまたいでポジションを持ち越している場合にのみ付与されます。
付与されるタイミングは、以下のようになっています。
- サマータイム:日本時間の朝6時に日付変更
- 冬時間:日本時間の朝7時に日付変更
水曜日はポイントが3倍付与される
スワップポイントは、基本的には日割りで加算されていきます。
ただ、市場が閉場している土日にもスワップポイントが付与されるのです。
市場がクローズしている時はポジションのロールオーバーは行われませんが、金利の調整をする必要があってスワップポイントは発生するので、前倒しして水曜日に加算される仕組みとなっています。
まとめ
スワップポイントは、ただポジションを持つだけで継続して得ることができる魅力的なものです。
ただ、場合によってはマイナススワップとなる場合もあるので要注意です。
また、高金利の通貨は変動しやすいという側面もあるので、よく注意した上でスワップポイントを狙っていきましょう。